“自分だけの”メルセデスという贅沢:「MANUFAKTUR Made to Measure」で体感するビスポークの極み

“自分だけの”メルセデスという贅沢:「MANUFAKTUR Made to Measure」で体感するビスポークの極み
October 26 2026

2026年6月、メルセデス・ベンツが提供する究極のビスポーク・プログラム「MANUFAKTUR Made to Measure」が日本に上陸した。単なる仕様選びを超え、オーナーの美学を完璧に具現化する「共創」のプロセス──。このパーソナライゼーションプログラムを提供する正規販売店の一つ、メルセデス・ベンツ神戸中央を訪ね、オーナーのこだわりをマスターピースへと仕立て上げる、至高の体験に迫った。

photos : Julia Grassi
words : Takeshi Sato
special thanks to : Mercedes-Benz Kobe Chuo*

* 「MANUFAKTUR Made to Measure」を提供する正規代理店の環境は、施設ごとで異なります。
※ 掲載されている写真の車両は欧州仕様です。仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります。
※ 選択可能な仕様や対象モデル、価格、納期などの詳細は、正規販売店へお問い合わせください。

 

 

「Made to Measure」とは?

メルセデス・ベンツが最高級モデルに提供する究極のオーダーメイドプログラム「MANUFAKTUR Made to Measure」がスタート──。この一報に触れ、メルセデスにはすでに「MANUFAKTUR(マヌファクトゥーア)」、あるいは「MANUFAKTUR Exclusive」というパーソナライゼーションプログラムが存在しているではないか、と疑問を抱いた読者も少なからずいるのではないだろうか。「MANUFAKTUR」とはドイツ語で「手作業による高品質な製品の製造」を意味し、このプログラムを利用してボディカラーから内装の刺繍まで、オーナーの好みに応じてカスタマイズすることができることは周知の通りだ。
一方、「MANUFAKTUR Made to Measure」は、専門のスタッフ=エキスパートとの1対1のコンサルテーションを通じて、自分のこだわりを最大限表現した愛車をメルセデス・ベンツとともに仕立てる「共創」のプロセスを提供するプログラムだ。ボディカラーに100色以上、インテリアに400色以上という膨大なカラーバリエーションを用意しているが、決して選択肢の多さを誇るプログラムではない。

これらはあくまで、オーナーの美学を具現化するための必要最低限のパレットに過ぎない。たとえば、かつて所有していた名車のヘリテージカラーや、愛用するビンテージ時計の文字盤、あるいは特別な思い入れのあるメゾンのシグネチャーカラーなど、オーナー自身の感性や美的感覚、人生観を、愛車のデザインを通して表現することができる。
しかし、言葉だけではその濃密な体験のディテールは伝わりにくいかもしれない。そこで今回、日本国内で「MANUFAKTUR Made to Measure」を提供する正規販売店のひとつ、メルセデス・ベンツ神戸中央を訪ね、実際にこのプログラムを体験してみた。
「Made to Measure」とは?

ヴィジュアライザーで「理想」を視覚化

現在、「MANUFAKTUR Made to Measure」の対象となる車種は、メルセデス・ベンツ SクラスとGクラス、メルセデスAMG SLとGT クーペ、そしてメルセデス・マイバッハ SクラスとSL 680 モノグラムシリーズの6車種となる。今回は、メルセデス・マイバッハ Sクラスを理想の1台に仕立てるという想定でパーソナライゼーションのプログラムを体感した。

* ツートーンカラーの対象は、メルセデス・マイバッハ Sクラスのみとなります。

まずはボディカラー選びから始まる。「ヴィジュアライザー」と呼ばれる専用のソフトウェアをタブレットで立ち上げると、シックなラウンジスペースに取り付けられた大型の液晶画面にメルセデス・マイバッハ Sクラスが映し出される。ヴィジュアライザーとはその名の通り、オーナーのこだわりを「視覚化」するソフトであり、好みに合った仕様を選択してモニター画面に投影し、デザインの検証を進めていく。
ここで、「外装色は水色にしたい」と直感的なイメージを伝えると、エキスパートが密な対話を通じてオーナーが描く美意識を的確に汲み取り、候補となるカラーを導き出してくれる。さらに、正規販売店に用意されている約100色の精巧なカラーサンプルから該当する色合いを手に取って、色彩の深みや光の反射なども仔細に検証できるのは嬉しい。
ヴィジュアライザーで「理想」を視覚化
デジタルの画像と、実物のカラーサンプルを行き来しながらエクステリアの色彩を追求していくプロセスは、理想のボディカラーを具現化するにあたり、妥協を知らないオーナーの探求心を満たしてくれるはずだ。ヴィジュアライザーは外装色を360度の全方向から確認できるのはもちろん、撮影スタジオのライティング、太陽光の下、あるいは夜間の街灯に照らされた場合など、さまざまなシチュエーションにおける色合いの変化までも精緻に再現してくれる。

自身の美学を色に宿す

膨大なカラーパレットを前にして、どこから手をつけるべきか思案する時間もまた一興だが、自身の美学を象徴する「理想の色のアイテム」を正規販売店に持参し、そこからインスピレーションを広げていくコンサルテーションを行うこともできる。
今回の取材に協力いただいたメルセデス・ベンツ神戸中央のエキスパートの方も「アクセサリーやドレスなど、理想の色のアイテムをお持ちいただくのがお薦めです」とアドバイスしてくれた。

そこで、マニキュアの繊細な色合いにしたいとリクエストしてみる。ヴィジュアライザーで対象の写真を撮影しサンプリングを行うと、瞬時に液晶画面にはその色をまとったメルセデス・マイバッハ Sクラスが映し出された。このように愛用品をベースにカラーリングを抽出する方法のほか、「HEXコード」と呼ばれる国際的な色見本のコードで、寸分違わぬ好みの色をダイレクトに指定することも可能だ。
抽出されたばかりのオリジナルカラーに彩られたメルセデス・マイバッハ Sクラス──。その映像を通して、太陽光や夜間などさまざまなシチュエーションでの色調のニュアンスを確認しながら、微調整を重ねて理想のカラーリングへと落とし込んでいく。

インテリアデザインも思いのままに

エクステリアが定まれば、次はインテリア。大枠としては同様のプロセスを経て決めることになる。厳選された最高級のナッパレザーやインテリアトリムなど、実物のサンプルを手に取って確認することもできるため、色彩と同時に、指先から伝わる上質なテクスチャーを確かめることも可能だ。
インテリア空間のカスタマイズにあたっては、ステッチやパイピング、イルミネーションステップカバーなど、外装色よりもはるかに構成要素が多い。ここで、シートとステッチの緻密な色合わせを行うにあたって、ヴィジュアライザーが真価を発揮する。
さまざまなアングルで確認することが可能で、ズームアップしてディテールを吟味したり、広い画角で全体の調和を調整することができる。担当者のアドバイスを受けながら好みの内装に仕立てていくプロセスは、単なる仕様選びを超え、自身の美学がひとつの極上な空間として結実していく歓びを与えてくれる。

ちなみに、サイドシルのイルミネーションステップカバーにはパーソナライズの証として「Mercedes-Benz LIVE!」と記し、70色以上が用意されるイルミネーションカラーからは水色を選んだ。
自身の美学を反映できる範囲は、まだまだある。ヘッドレストやフロアマットには、イニシャルや特別な意味をもつロゴなど、好みの刺繍を施すことが可能だ。一部のモデルではブレーキキャリパーの色を10色以上から選ぶこともできる。ただし、車種ごとにカスタマイゼーションの可能な範囲が異なるため、綿密なすり合わせを行いながらベストの選択を探っていくこととなる。
インテリアデザインも思いのままに
こうして、内外装のカラーから細かなディテールに至るまで選び抜かれた理想の仕様は、データとしてヴィジュアライザーに集約される。次なるステップは、このデータをベースにした仕様確認依頼書をドイツ本国へと託すプロセスだ。
各種法規やメルセデス・ベンツが定めた厳格な安全基準・品質基準に適合しているかどうか、そのオーダーした仕様が実現可能かどうかが慎重に精査される。そして約1週間〜3週間*でカスタマイズの可否と予算が提示されることになっているが、本国からのニュースを待つこの時間ですら、究極の1台を創り上げるプロセスとして、胸躍る贅沢な時間となるはずだ。

* リクエストの内容やモデルによって審査の期間が異なります。
インテリアデザインも思いのままに

「自分だけの1台」を手にする歓び

「MANUFAKTUR Made to Measure」において、一度の打ち合わせでオーダーが完結することは稀な出来事かも知れない。しかし、単に完成車の納車を待つのではなく、幾度となく言葉を交わし、理想のディテールを突き詰める「共創」のプロセスにこそ本プログラムの真髄があるといえるだろう。オーナーの内に秘めた美意識がメルセデスの世界観へと翻訳され、ブランドのヘリテージと融合しながら、想像を超える最適解へと昇華されていくのだ。
「MANUFAKTUR Made to Measure」は、自身のスタイルを確立し、既製品にはない絶対的な美学を求めるオーナーにこそふさわしい。ベースモデルとの価格差は仕様によって千差万別だが、車両本来の価値に加え、自身のアイデンティティが完璧に投影された「マスターピース」を手にする対価と考えれば、それは極めて有意義な投資といえるだろう。

前述のエキスパートの方も「自分のためだけに作られた愛車を望むオーナー」や「カラーリングに特段のこだわりを持っている方」に対してぜひともお勧めしたいとのことだった。

効率性が重視される現代において、あえて手間と時間をかけ、ブランドとともに究極の1台を設える──。これこそが、メルセデス・ベンツが提示するラグジュアリーの新たな極地である。妥協なき美の探求という至高の体験を、ぜひご自身の感性で味わっていただきたい。

ABOUT SERVICE

MANUFAKTUR Made to Measure

オーナーの感性・美的感覚・世界観を具現化し、自分だけのマスターピースを仕立て上げる究極のオーダーメイドプログラム。現在、メルセデス・ベンツ東京芝浦、スターズ@メルセデス・ベンツ銀座、AMG東京世田谷、メルセデス・ベンツ中野、メルセデス・ベンツ名古屋中央、メルセデス・ベンツ名古屋南、メルセデス・ベンツ大阪西淀川、メルセデス・ベンツ神戸中央、メルセデス・ベンツ福岡中央の全国9つの拠点でのみ提供されている。
MANUFAKTUR Made to Measure