Eクラスにとどまらず、メルセデスブランドの中心といって差し支えないのがEクラス セダン。ラグジュアリー性とスポーツ性、伝統と先進性。一見、相反する要素を取り入れながらクルマとしての性能を追い求め、乗用車の理想を目指す存在といえる。

words: Tatsuya Otani
photos: Daijiro Kori

※ 画像は【MP202501】E 300 Exclusive(ISG搭載モデル)、ボディカラー:オパリスホワイト(メタリック)(有償オプション)、有償オプション(AMGラインパッケージ、デジタルインテリアパッケージ、レザーエクスクルーシブパッケージ)装着車です。
※ 写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります。
※ MPとはメルセデス・ベンツ日本にて使用しているモデル識別コードになります。

格調ある佇まいと先進装備の融合

Eクラス セダンは、Eクラスの中心的存在というだけでなく、メルセデス・ベンツ全体の中核を成すモデルといって間違いない。いうまでもなく、メルセデスの伝統的なセダンといえば、Sクラス、Eクラス、Cクラスの3モデル。Sクラスが最上級のラグジュアリーを体現する一方で、Cクラスはスポーティなキャラクターも持ち合わせている。Eクラスはその中間。つまり、ラグジュアリー性とスポーツ性を程よくブレンドした点がEクラス セダンの真骨頂といえる。

同様のことはサイズ感についてもあてはまる。Sクラスに迫る広々とした室内空間を備えていながら、Eクラスのセリングポイントのひとつである取り回し性能の良さは健在。最小回転半径は5.4m(リア・アクスルステアリング装着車は5.0m)と、コンパクトモデルと同等レベルの扱いやすさを実現している。

※ 画像は【MP202501】E 300 Exclusive(ISG搭載モデル)、ボディカラー:オパリスホワイト(メタリック)(有償オプション)、有償オプション(AMGラインパッケージ、デジタルインテリアパッケージ、レザーエクスクルーシブパッケージ)装着車です。
※ 写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります。

エクステリアデザインもまた、そのユニークなポジションを的確に示している。端正な3ボックスデザインは、フォーマルな場からプライベートな一時まで、どんなシチュエーションにもマッチする。そのうえでEQモデルにも通ずるフロントマスクで先進性をアピールする。一方でメルセデス・ベンツのセダンらしい「後ろ下がり」のプロポーションによりエレガントさも表現している。どんなシーンでも決して場違いに映ることがない、絶妙なスタイリングだ。

※ 画像は【MP202501】E 300 Exclusive(ISG搭載モデル)、ボディカラー:オパリスホワイト(メタリック)(有償オプション)、有償オプション(AMGラインパッケージ、デジタルインテリアパッケージ、レザーエクスクルーシブパッケージ)装着車です。
※ 写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります。

インテリアも先進性とラグジュアリー性が絶妙のバランスで共存している。ドアを開いた瞬間に目に飛び込んでくるのは、ダッシュボードの端から端までを埋め尽くす巨大なMBUXスーパースクリーン(オプション装備)だろう。これをひと目見ただけで、どれだけ多くの先進機能が搭載されているかが想像できるというもの。

自分の言葉、指先で操作でき、あなたの好みや行動を学習しサポートする革新のインフォテインメントシステムとなるMBUX、「インテリジェントドライブ」と呼ばれる安全運転支援システム* の充実振りには目を見張るばかりだ。

そうした最新テクノロジーを、伝統的で品のいいデザインで包み込んだところもまた、Eクラスのインテリアの傑出した点。とりわけ、上質な素材を現代的な価値観であしらったそのセンスは、メルセデス・ベンツの大きな強みとなる。

*「安全運転支援システム」について
※ 先進安全装備はドライバーの安全運転を前提としたシステムで、事故被害や運転負荷の軽減を目的としています。このシステムは走行中の状況により、認識性能・制御性能に限界がありますので、システムだけに頼った運転は行わず、安全運転を心がけてください。先進安全装備をご使用の際には必ず取扱説明書をお読みください。

※ 画像は【MP202501】E 300 Exclusive(ISG搭載モデル)、ボディカラー:オパリスホワイト(メタリック)(有償オプション)、有償オプション(AMGラインパッケージ、デジタルインテリアパッケージ、レザーエクスクルーシブパッケージ)装着車です。
※ 写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります。

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※ 写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります。

※ 画像は【MP202501】E 300 Exclusive(ISG搭載モデル)、ボディカラー:オパリスホワイト(メタリック)(有償オプション)、有償オプション(AMGラインパッケージ、デジタルインテリアパッケージ、レザーエクスクルーシブパッケージ)装着車です。
※ 写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります。

パワートレインは、最高出力/最大トルクが異なる2種類の2.0リッターガソリン直列4気筒ターボエンジン+ISGと、2.0リッターのディーゼル直列4気筒ターボエンジン+ISG、そして2.0リッターガソリン直列4気筒ターボエンジンにプラグインハイブリッドシステムを組み合わせた計4タイプ。

このうち、今回は2.0リッターガソリン直列4気筒ターボエンジン+ISGを積むE 300 Exclusive(ISG搭載モデル)に試乗したが、不快なノイズやバイブレーションとは無縁のまま、必要なパワーレスポンスを生み出すキャラクターはEクラス セダンに極めてよくマッチしている。

ハンドリングや乗り心地は、Eクラスの伝統を受け継ぎつつ、次世代に向けた進化を強く意識させるものだった。歴代Eクラスは、路面からのショックを優しく吸収しながら、穏やかにフラットな姿勢を保つことで、ロングクルージングでも疲れにくい乗り心地を実現してきた。最新のE 300 Exclusive(ISG搭載モデル)もまさにこれと同じキャラクターに仕上げられているが、これに加えて印象的なのが静粛性が驚くほど高いところにある。なかでもロードノイズや風切り音をほぼシャットアウトした点は驚異的といっていい。

ハンドリングは、ドライバーに緊張を強いないメルセデス伝統の味付けを守りながら、適度なレスポンスや正確なライントレース性をも実現したもの。歴史を重んじながらも着実に進化を重ねていくその姿勢は、ロングセラーのEクラスに相応しいものだ。