メルセデス・ベンツの中核を成す存在であり、プレミアムモデルの指標とされてきたEクラス。Eクラスのこれまでの軌跡を振り返るとともに、Eクラスが長年にわたり選ばれる理由を探っていく。

※ 画像は【MP202501】E 300 Exclusive(ISG搭載モデル)、ボディカラー:オパリスホワイト(メタリック)(有償オプション)、有償オプション(AMGラインパッケージ、デジタルインテリアパッケージ、レザーエクスクルーシブパッケージ)装着車です。
※ 写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります。
※ MPとはメルセデス・ベンツ日本にて使用しているモデル識別コードになります。

コンパクトカーのAクラスからフラッグシップモデルのSクラス、さらに究極のオフローダーであるGクラスなど、現在のメルセデス・ベンツは充実したラインナップを誇る。その豊富な車種展開のなか、いつの時代も中心にいるのがEクラスだ。その価値をあらためて探る。

words: Taichi Fujino

※ 画像は【MP202502】E 220 d AVANTGARDE(ISG)、ボディカラー:ヴェルデシルバー(メタリック)、有償オプション(AMGラインパッケージ、レザーエクスクルーシブパッケージ、アドバンスドパッケージ、パノラミックスライディングルーフ)装着車です。
※ 写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります。
※ MPとはメルセデス・ベンツ日本にて使用しているモデル識別コードになります。

時代とともに変化しながらもその根幹は不変

Eクラスは、1946年に発表されたW136/191型をルーツとし、およそ80年にわたってメルセデス・ベンツの中核をなすモデルだ。いわゆる“Eクラス”と呼ばれるようになったのは、W124型の時代の1993年からで、現行Eクラス(W214型)は、W136型から数えて11代目、Eクラスとしては6代目ということになる。そんなEクラスは、フラッグシップセダンとして、またショーファーとしての機能ももちあわせるSクラスと同等の性能、機能をもちあわせる一方で、ドライバーズカーとしての運転の楽しさを兼ね備えている。いわばバランス感覚に優れたエグゼクティブカーという位置づけにある。

W124型は、セダンとステーションワゴンをはじめ4人乗りのクーペやカブリオレを追加し、時代の求める多様性に適合していく。こうしたモデル&ボディバリエーションの豊富さはEクラスの伝統としていまに受け継がれている。

100年に一度の大変革期を迎えている自動車産業において電動化は喫緊の課題だ。現行Eクラスでは全モデルでパワートレインを電動化。バリエーションとしては、ガソリンエンジンまたはクリーンディーゼルエンジンと電気モーターのISG(Integrated Starter Generator)を組み合わせたモデルと、プラグインハイブリッドモデルを設定。

たとえば長距離移動が多い方は、高トルク&省燃費が売りのクリーンディーゼルエンジンとISGを組み合わせたモデルを、パワフルで快適なエンジン+モーターによるハイブリッド走行を楽しみたいという方は、ガソリンエンジンとISGを組み合わせたモデルを、さらに日常はモーター走行で電気自動車のように乗りたいという方は、プラグインハイブリッドモデルをといったように、お客様のニーズに合わせた選択肢を用意している。

電動化はMercedes-AMGにおいても例外ではない。Eクラスのトップパフォーマンスモデルである「Mercedes-AMG E 53 HYBRID 4MATIC+(PHEV)」は、3.0リッター直列6気筒ターボエンジンと電動モーターの組み合わせで、システムトータルで出力585PS、トルクは750N・mを発揮。これほどまでの圧倒的な性能を誇りながら、EV走行換算距離(等価EVレンジ/国土交通省審査値)はセダンで101km(WLTCモード)、ステーションワゴンで97km(WLTCモード)と日常のシーンをほぼ電気自動車として使うことができる優れた実用性を備えている。スポーツカーであり、ユーティリティカーでもある、こうした万能性もまたEクラスの特長のひとつといえるものだ。

※ 燃料消費率、EV走行換算距離(等価EVレンジ/国土交通省審査値)は、定められた試験条件での値です。WLTCモードは、市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モードです。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて数値は大きく異なります。特に1日当たりの走行距離、バッテリーの充電状態、エアコン使用による影響を大きく受けます。

※ 画像は【MP202501】Mercedes-AMG E 53 HYBRID 4MATIC+(PHEV)、ボディカラー:MANUFAKTURアルペングレー(ソリッド)(有償オプション)、有償オプション(アドバンスドパッケージ、デジタルインテリアパッケージ、アドバンスドパーキングパッケージ)装着車です。
※ 写真の仕様・装備は、日本仕様と異なる場合があります。

また安全性の話を抜きにメルセデスの、そしてEクラスの特長を語ることはできない。1939年に自動車における安全性能の開発に着手して以来、80年以上にわたって“最良の安全性”を追求してきた。それはメルセデスのすべてのモデルに共通する理念だ。現行Eクラスでは、先進運転支援機能を備えており、ドライバーの疲労や負担軽減に大きな効果を発揮する。

Eクラスはいつの時代も優れた安全性や快適性、そして運転する楽しさを存分に味わえる運動性能を実現するため、常に最先端をゆく革新的な技術を取り入れてきた。伝統とは革新の積み重ねであることを歴代のEクラスは身をもって体現してきた。世界累計1,600万台以上の販売実績は決して伊達ではない。それゆえ世界のプレミアムセダンの指標としていまなお高く評価されているのだ。