※ 本記事でご紹介している作品の展示は、2026年7月31日(金)までとなります。
メルセデス・ベンツが新たなブランドコミュニケーションの拠点として東京・表参道にオープンした「Mercedes-Benz STUDIO TOKYO」。現在、施設内に併設されたカフェラウンジでは、「メルセデス・ベンツ・アート・コレクション」が所蔵するアンディ・ウォーホルの名作「Cars」シリーズから、2つの貴重な作品が特別展示されている。ハイアートとの架け橋となった稀代のポップアーティストと、「メルセデスの交差点」をコンセプトに掲げる革新的スペース──。アート、ラグジュアリー、そしてモビリティの歴史が交錯する特別な空間の魅力に迫る。
photos : Kunihisa Kobayashi
words : Go Kato
photos : Kunihisa Kobayashi
words : Go Kato
相反する価値観が「交差」する場所
東京のトレンド発信地である表参道に誕生した「Mercedes-Benz STUDIO TOKYO」は、単なるショールームの枠を超えた、全く新しいブランド体験の場である。この空間の根底に流れるコンセプトは「メルセデスの交差点」。それは、伝統と革新、歴史とカウンターカルチャー、そして日本と世界といった、一見すると相反する要素が交差する都市空間として機能することを意味している。
今回、この特別なロケーションで展示されているのが、20世紀後半のアートシーンに革命をもたらしたアンディ・ウォーホルの作品であることは非常に興味深い。シルクスクリーンという大量生産の技術をアートに持ち込み、キャンベルスープの缶やマリリン・モンローといった大衆的なアイコンをモチーフにしたウォーホルは、一部の富裕層のものであった「ハイアート」と、「ポップカルチャー」の境界線を“クロスオーバー”させた人物だ。ウォーホル自身がまさに、異なるカルチャーをつなぐ「交差点」であり「架け橋」であったと言える。ポップカルチャーの旗手として多様な価値観を融合させたその作品は、「メルセデスの交差点」というビジョンを体現する「Mercedes-Benz STUDIO TOKYO」という空間において、これ以上ないほどの親和性を有しているのである。
メルセデスの文化への献身
1977年に設立された「メルセデス・ベンツ・アート・コレクション」は、ヨーロッパを代表する企業アートコレクションの一つとして世界的にも知られており、約3,000点もの作品を所蔵している。これは単に企業が資産としてアートを保有しているというレベルの話ではない。現代アートを中心とした多岐にわたるコレクションは、メルセデス・ベンツというブランドが長年にわたって取り組んできた、文化および教育に対する幅広い社会的貢献と深い理解を体現している。
「シュトゥットガルトにあるメルセデス・ベンツ博物館を訪れると、メルセデス・ベンツの象徴的な車両と現代アートがどのように相互作用し得るかがよく分かると思います」。そう語るのは、メルセデス・ベンツ・アート・コレクションを統括するAnne Vieth。
「これらを並置させることで、さまざまなレベルでの問いを投げかけることができます。これは、美術やデザインの分野にも当てはまり、そこでは物質性、質感、彫刻的なフォルムといった側面が特に注目されます。また、美しい物体やいわゆるステータスシンボルがもたらす文化的な影響も明らかになるのです。アートとの出合いが、来館者だけでなくメルセデス従業員にとっても、革新的な思考と創造性を促進することは明らかなのです」
「シュトゥットガルトにあるメルセデス・ベンツ博物館を訪れると、メルセデス・ベンツの象徴的な車両と現代アートがどのように相互作用し得るかがよく分かると思います」。そう語るのは、メルセデス・ベンツ・アート・コレクションを統括するAnne Vieth。
「これらを並置させることで、さまざまなレベルでの問いを投げかけることができます。これは、美術やデザインの分野にも当てはまり、そこでは物質性、質感、彫刻的なフォルムといった側面が特に注目されます。また、美しい物体やいわゆるステータスシンボルがもたらす文化的な影響も明らかになるのです。アートとの出合いが、来館者だけでなくメルセデス従業員にとっても、革新的な思考と創造性を促進することは明らかなのです」
ブランドの原点──自動車誕生100周年を祝う「Cars」シリーズ
現在、「Mercedes-Benz STUDIO TOKYO」に展示されているのは、ウォーホルが1986年にメルセデス・ベンツのブランド創業の原点でもある自動車誕生100周年を記念して制作した「Cars」シリーズからの2作品である。果たして、この歴史的コラボレーションは、どのようにして実現したのだろうか。その問いに対してViethが続ける。
「アンディ・ウォーホルは、ブランドや消費財、そしてポップカルチャー全般にとても魅了されていました。そのため、メルセデス・ベンツからの依頼は彼にとって特に興味深いものだったと確信しています」
「アンディ・ウォーホルは、ブランドや消費財、そしてポップカルチャー全般にとても魅了されていました。そのため、メルセデス・ベンツからの依頼は彼にとって特に興味深いものだったと確信しています」
「モチーフの魅力、すなわちメルセデス・ベンツの象徴的なモデルという点だけでなく、当時すでにブランドが確立していた、文化的・歴史的な重要性も理由の一つでした。さらに、彼のドイツ人ギャラリストであったハンス・マイヤーが、この作品制作の実現に大きな役割を果たしました。ウォーホルは、独自の視覚的言語で社会の発展について見解を示した、国際的に重要なアーティストの一人です。この事実は今日に至るまで大きな影響を与え続けています」
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伝説的モデルがモチーフに
この記念碑的なプロジェクトにおいてモチーフに選ばれたのは、ブランドの歴史を語る上で欠かすことのできない2台の伝説的な車両だ。一つ目は、世界初の自動車として知られ、メルセデス・ベンツの起源でもある「パテント・モトールヴァーゲン」。1886年、マンハイムのエンジニアであったカール・ベンツは、ガソリンエンジンを搭載した世界初の自動車の特許を取得した。自転車の構造を応用した軽量な三輪車に、彼が開発した高速回転の単気筒エンジンを搭載したこの発明品は、現代へと続くモビリティ社会の礎を築いた革新的なプロダクトである。当時はまだ自動車市場が存在せず「馬の代わり」として宣伝されたというエピソードも、歴史のロマンを感じさせる。
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そしてもう一つの作品は、ブランドを象徴するスポーツカー「300 SL Coupé」である。1954年にニューヨークでデビューしたこの美しいクルマは、4ストロークエンジンとガソリン直噴システムを搭載した世界初の量産車であり、最高速度250km/hという当時最速の性能を誇った。1952年シーズンのレーシングカー譲りの軽量な鋼管スペースフレームを採用した結果、従来のドアを取り付けるスペースがなくなり、あのアイコニックな「ガルウイングドア(跳ね上げ式ドア)」が誕生したのである。1999年、「20世紀最高のスポーツカー」に選出されたこの名車は、時を超えて今なお、クルマ好きの心を捉えて離さない。
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自動車の黎明期を告げたモトールヴァーゲンと、究極のスポーツカーである300 SL──。この2つの歴史的至宝が、ウォーホルの鮮やかな色彩と独自の視点によってポップアートへと昇華された作品は、見る者に強烈なインパクトを与える。
「私たちの目的の一つは、メルセデス・ベンツ・アート・コレクションを幅広い層の人々に触れていただけるようにすることです。今回2つの作品を東京で披露することで、この理念を最良の形で実現できたと感じています。メルセデスは現在、自動車生誕140周年のマイルストーンをさまざまなイベントやプロジェクトを通して祝っています。そして、このアンディ・ウォーホルの『Cars』シリーズも同じくメルセデスが誇る特別な歴史の一部を成しているのです」(Vieth)
「私たちの目的の一つは、メルセデス・ベンツ・アート・コレクションを幅広い層の人々に触れていただけるようにすることです。今回2つの作品を東京で披露することで、この理念を最良の形で実現できたと感じています。メルセデスは現在、自動車生誕140周年のマイルストーンをさまざまなイベントやプロジェクトを通して祝っています。そして、このアンディ・ウォーホルの『Cars』シリーズも同じくメルセデスが誇る特別な歴史の一部を成しているのです」(Vieth)
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アートの後はドーナツと試乗体験
多様なカルチャーが交差する表参道という絶好のロケーションにおいて、メルセデス・ベンツの歴史、最高峰の現代アート、そしてポップカルチャーの息吹がシームレスに繋がる今回の特別展示。これだけでも足を運ぶ価値は十分にあるが、「Mercedes-Benz STUDIO TOKYO」の魅力はそれだけにとどまらない。
ウォーホルの作品が鑑賞できるカフェスペースでは、大人気の生ドーナツ専門店「I’m donut ?」のドーナツを楽しむことができる。上質なアートを愛でながら、話題のスイーツと美味しいコーヒーでひと息つく。そんな贅沢な時間がここでは日常の風景となっているのだ。
さらに、感性を刺激された後は、最新のメルセデス・ベンツのステアリングを握ってみてはいかがだろうか。「LINE」を使ってスマートフォンから直感的に試乗の申し込みができるシームレスな体験は、まさに現代の都市生活者に寄り添ったサービスと言えるだろう。
さらに、感性を刺激された後は、最新のメルセデス・ベンツのステアリングを握ってみてはいかがだろうか。「LINE」を使ってスマートフォンから直感的に試乗の申し込みができるシームレスな体験は、まさに現代の都市生活者に寄り添ったサービスと言えるだろう。
歴史に思いを馳せ、アートに触れ、最新のトレンドを味わい、そして未来のモビリティを体感する──。アンディ・ウォーホルの作品をきっかけに、メルセデス・ベンツが提案する洗練されたライフスタイルを全身で味わってみてほしい。
ABOUT SHOP
Mercedes-Benz STUDIO TOKYO / メルセデス·ベンツ ストゥーディオ トウキョウ
東京・表参道に構える「Mercedes-Benz STUDIO TOKYO」は、これからのモビリティ体験を提案する新世代のショールーム。「メルセデスの交差点」をテーマに掲げ、自動車と多様なカルチャーが結びつく空間を創出している。館内には、連日賑わいを見せる「I’m donut ?」の生ドーナツが味わえるカフェラウンジが併設されており、アート鑑賞とともに寛ぎの時間を過ごせる。また、公式LINEからスムーズに申し込める試乗プログラムも完備。クルマの枠を越え、ブランドの世界観を日常の延長線上で気軽に体感できる発信拠点となっている。
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