サッカー日本代表であり、ベルギーの一部リーグで活躍するシュミット・ダニエル選手。代表戦とオフを含む日本滞在中は、基本的な移動はEQEでおこない、日本のEV事情を体感した。EV化が進むヨーロッパで生活する彼が感じたこととは?
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「EQカタリスト」として新たな挑戦を
このたび、メルセデスの活動として掲げた「EQカタリスト」とは、触媒を意味する英単語“カタリスト(catalyst)”に、「語りist=語る人」の意味を掛けたプロジェクトで、ユーザーとメルセデスの架け橋となる人物を選定。そのうちのひとりが、サッカー男子日本代表の常連選手にして、ベルギーの1部リーグ「ジュピラーリーグ」のシント=トロイデンVVに所属するシュミット・ダニエル選手だ。
まずは、EQカタリストについての意気込みを語ってくれた。
「競技生活はチャレンジの連続。常に自分自身を成長させなければなりません。メルセデス・ベンツが電気自動車という枠組みのなかで、挑戦し続けている『EQ』というクルマにとても興味を持っています」
昨年のFIFAワールドカップカタール2022大会で惜しくもベスト16で敗退。その後の新生森保ジャパンにも選出される安定感は、日々の自己研鑽の賜物だろう。そうしたチャレンジにメルセデス・ベンツの活動を重ねているようだ。
「やはり憧れのブランドであるメルセデスの活動に参加させていただけること自体、自分にとっても光栄です。ヨーロッパで当たり前に見かけるEV車ですが、日本では少ない印象です。まだ勉強不足ではありますが、きっと課題も多いことと思います。よりよいクルマ社会の実現に向けて、自分が力になれるならうれしいですね。昨今のゼロエミッション化の世界的な潮流を鑑みれば、EV化の促進は急務でしょう。その魅力はもちろん、実際に乗った上で直面する課題などについて、自分からも積極的に発信していけたらと思っています」
クラブチームのあるベルギーでの移動はほぼクルマだそう。シュミット選手にとってクルマとはどんな存在だろうか。
「練習の行き帰りはもちろん、家族でのお出かけなど、すべての足ですから、頻繁に運転しています。練習や試合の行き帰りの車内は、貴重なひとり時間。ラジオを聞いたり、音楽をかけたりして、リラックスタイムを満喫しています。ただ、自分自身、運転そのものが大好き、というタイプではないので、連続4時間くらいが限界です。今回、日本でEQEが乗れたのは、非常によかったと感じています」
EQEに乗ってみて感じたメリットと乗り越えるべき壁
シュミット選手が運転したEQEは、セダンタイプ。ベルギーではガソリン車のSUVを運転しているそうで、その点でさまざまな違いを感じたようだ。
「まず居住性の高さですね。安定の乗り心地はもちろんですが、車内の広さも驚きでした。セダンタイプは、所有するSUVに比べたら車高こそ低いのですが、前後の空間はゆとりがありました。自分は体が大きくて座席を最大まで下げるので、普段ならば後席の子供から“狭い!”というクレームが入るのですが、EQEではそれが皆無。子供も快適だったようです」
197cmの高身長であるシュミット選手をしても快適という空間のほか、運転性能にも触れたドライブフィールにも発見があったという。
「驚いたのは、アクセルのレスポンスの高さです。加速してほしいときにグッとついてくる。ガソリン車にも負けていないのではないでしょうか。EVのドライブフィールについては、未知数だったので感心しました」
そして、好きなほうではないという運転だったが、レーザーセンサーにより、先行車を認識して速度に応じた車間距離を維持し、ドライバーの疲労を軽減するアクティブディスタンスアシスト・ディストロニックも体験し、運転への感じ方も変容したようである。
「運転で感じるストレスがかなり軽減されました。これならば、4時間程度の運転だって全然問題なしですね。車内時間が楽しく感じました」
ほかにも、大きな液晶ディスプレイに映されるさまざまな機能のアイコン、シートに付属するリラクゼーション機能など、先端的なEQEを満喫。
「すべての機能を使い切ることができるのかっていうくらい。先端のクルマは違いますね」
一方で、充電に関してはもろもろの課題を感じたというが、これは日本社会全体の問題ではないかと指摘する。
「短期滞在の使用だったので、家に充電ステーションが設置されてないために、各所の充電スポット利用となりました。だからこそだと思いますが、インフラとしてまだまだ整備されていない印象は受けました。おそらく増加していくことは間違いないでしょうけど。一方、充電スポットの有無を気にして行動することになったのは、新しい体験でした。このEQEは、一回のフル充電でも約400kmは航続可能なので、不安はあまりありませんでした。残りわずかなところをハラハラする、ということはなかったです(笑)」
EVと充電の切っても切れない関係。これからのクルマ社会におけるインフラの課題を実感できたのは貴重な体験だったという。
「ヨーロッパは路駐のスペースも多くて、そこには2台くらいは必ず充電のできるEV専用の枠がある。こういうところは、日本でも増えたらいいなと感じます」
実際スポットがあっても、ワット数の問題などで、急速充電時でも端末によってその能力には差があり、時間差も生まれてしまう。実際増加はしているものの、まだまだ解決していく課題は少なくなさそうである。
もうひとつ、シュミット選手が悩んだのが「充電時の過ごし方」だ。
「充電している間に何をするか。最適なソリューションが見つかっていません。何をするのがいいんでしょうね(笑)?今は、充電端末が設置されたおしゃれなカフェに立ち寄ったり、ゴールキーパーの名シーン動画なんかを見たりして、有意義に使おうとは試みています」
今後のEQカタリスト活動については、「同じ挑戦するものどうし、高め合って行けたらいい」と締めくくってくれた。
自身の成長が、チームの成長につながる
奇しくもシュミット選手に話を伺ったのは、日本代表VSペルー代表戦の翌日。あいにくシュミット選手の出場はなかったものの、チームは快勝。新生森保ジャパンはW杯以降、上々の滑り出しといえる。この試合をもって一旦の区切りがついた22-23シーズンを振り返っていただいた。
「クラブに関しては、ワールドカップ前までは好調だったが、のちに調子を落としてしまいました。このあたりは自分たちでちょっと難しくしてしまった。一方で、W杯の出場は非常に大きなものを与えてくれました。やっぱり優勝を掲げないとベスト8に勝ち上がることさえ難しい。実際ベスト8に並んだ国々を見れば、いずれも優勝しておかしくないチームばかり。本気で優勝を目指さないとあのステージには行けないと実感しました。代表チームに新たに加わった仲間たちにも、同じ気持ちを共有できていると感じます」
チームの経験は、明らかに次世代に継承されていると感じられる。
「今、代表が強いのは、選手それぞれが、欧州の高いステージでプレーできているからだと思います。個々のレベルアップが、結果として全体のレベルアップにつながるのは、間違いないと感じています。自分自身も、ヨーロッパのトップレベルのプレーができるような環境に身を置きたいという気持ちはもちろんあります。20代から活躍できれば、それに越したことはないですが、30代からでも全然成長できると感じていますし、ゴールキーパーは比較的それがしやすいポジションでもあります。そういう意味では、今後も自分がどれだけ成長できるかにスポットを当てたいです」
ゴールキーパーというと、とかくまとめ役と見られがちでは?と聞くと、「僕はどちらかというと、そういうタイプじゃないんです。それよりも、ピッチで自分の最大限のプレーを表現することが一番大事だと思っているので、結果的に、そうしたプレーでチームを引っ張っていけたらと思っています」
チャレンジマインドが溢れるシュミット選手の活躍、そして、今後のEQカタリストの活動に、期待は高まるばかりだ。
PROFILE
シュミット・ダニエル/Schmitt Daniel
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ABOUT CAR
EQE
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※ 車両の仕様・装備は、撮影時点の仕様であり、日本仕様と異なる場合があります。