超急速充電ネットワーク「Mercedes-Benz Charging Hub 千葉公園」のオープンを記念した連載第1弾の三笘薫選手に続き、幼少期からともに研鑽を積む盟友・田中碧選手がMercedes-Benz LIVE!に登場。メルセデス好きを公言する田中選手の目に、新たな充電施設の存在はどう映るのか。充実の昨シーズンに隠された知られざる“厳しさ”とともに、偽りなき本音を探っていく。

photos : Ken Takayanagi
styling : Akihiro Mizumoto
hair & make-up : Tazuru Takei
words : Naoki Masuyama

メルセデスへの愛、プレーヤーとしての責任感

「今日の取材、ものすごく楽しみにしていたんです!」と、現場に到着するや否や目を輝かせる田中碧選手。その興奮の理由は単純明快だ。「メルセデス・ベンツが大好き」──。そのひと言に尽きるのである。

高校を卒業後、プロ入り間もない19歳で免許を取得。現在の主戦場である英国ではハイブリッドの「CLA」に乗り、オフに帰国した際は「GLE」のハンドルを握る。「メルセデスに乗りたくて(サッカーを)頑張っていると言ってもいいかも」と冗談混じりに語るほどの、生粋の“メルセデス・ファン”なのである。

とりわけ「Gクラス」には強い憧れがあるようで、撮影に用意されたGクラス初の電気自動車「G 580 with EQ Technology」を前に、あふれ出る想いを隠さない。

「ずっと欲しいと思っていたGクラスに、今日初めて乗れる。とても興奮します。すぐにでも購入したいんですが、自宅の駐車場の都合でまだ叶っていないんです。とはいえメルセデスに乗るには、自分自身がそれに“見合う”ことが必要だとも感じています」

事実、田中選手がはじめてメルセデス・ベンツを購入したのはプロ4年目のこと。Jリーグ・ベストヤングプレーヤー賞を受賞した前年に続き、リーグのベストイレブンに輝いたシーズンである。

「(川崎)フロンターレの3年目で多くの試合(リーグ戦24試合)に出させてもらって、ある程度の手応えを感じました。でも、その時はチームの調子もあまり良くなかった。結局は自分の感覚でしかないんですが、タイミング的にメルセデスを買ってもいいのかなと思えたのが続く4年目。その年はJ1のタイトルを取ることもできました。もし、チームの成績が上がらなかったら買っていなかったと思います」

メルセデス・ベンツへの本気の愛、そしてプロフットボーラーとしての責任ゆえに、手にするタイミングを的確に判断する。その確固たる姿勢に、英国の地で攻守に貢献するアンカーとして開花した26歳の本質を垣間見ることができる。

超急速の充電体験が実現する新たなライフスタイル

自宅と練習場の行き帰りでハイブリッドのCLAに乗る田中選手にとって、クルマの充電はほぼ不可欠。しかし、そこには多少の不満もつきまとっていたようだ。

「特に、ちょっと充電するだけなのに3時間もかかると表示された時には本当に愕然としましたね。専用アプリの使い方も分かりにくく苦労しました」

この田中選手の反応に、強く共感する方も多いはず。しかし、そのような苦い記憶は、メルセデスが展開する新しい超急速充電ネットワークでは払拭されることになるだろう。

このたび日本国内に導入された「Mercedes-Benz High-Power Charging」は、「Mercedes-Benz Charging Hub 千葉公園」を皮切りに、千葉・柏と2拠点ですでにオープン。年内には東京・駒沢でも稼働を予定している。国内最大出力150kWの高速充電を提供することで、EVユーザーの懸念点である充電時間の短縮を実現する。

加えて、メルセデスオーナーはもちろんのこと、すべてのEVユーザーの貴重な時間を“充電だけ”に費やすことをよしとせず、立地にもこだわっている。前述した3拠点はいずれも、近隣にカフェやフィットネスジム、公園などが点在。ランチを食べがてら、もしくは愛犬の散歩を楽しむ傍らなど、ストレスフリーな高速充電が可能になるのである。その全ての根底には、メルセデス・ベンツが思い描く持続可能な社会の実現という大前提のテーマが存在している。

Mercedes-Benz High-Power Charging に関する一連の説明を聞き、「メルセデスさんらしい取り組みだと思います。充電時間が短くなるのは素直に嬉しい」と田中選手。また、1拠点あたり2口または4口の充電ポイントを設置することで“順番待ち”を解消するだけでなく、メルセデスオーナー向けの「MB.CHARGE Public」、EV ユーザーなら誰でも使える「PowerXアプリ」の双方で利用できる点にも納得の表情だった。

さらに自身で充電するケースを想定し、こう続ける。

「僕なら、充電している間はジムでトレーニングしますね。充電に必要な時間は、僕が普段、自宅からリーズの練習場に向かう所要時間と同じくらい。そう考えると、(充電時間は)だいぶ早くなっていると思います。今日乗ったGクラスも電気ですし、あらためてEVは今後ますますアリですね!」

この日は、G 580の充電体験も兼ねて都内にある一般の急速充電ステーションを訪問。実際に超急速充電用ケーブルを手に取るや否や、「結構重量感ありますね」とひと言。しかし、新しいMercedes-Benz High-Power Charging では、ケーブルの取り回しが容易な設計となることを知らされ、「であれば、女性もお年寄りも含めて安心ですね。また、操作方法や充電の進捗を明快に教えてくれる充電器のスクリーンやアプリも嬉しい」と続けた。

想像を超えたイングランドの厳しさ

「一回通った道は忘れない」と話す田中選手自らがG 580 with EQ Technologyのハンドルを握った都内のテストドライブでは、電気自動車ならではの優れた操作性に「むちゃくちゃ楽!」と話し、強力回生などの機能についても感動しきりの様子だった。

束の間のドライブを終えると、「えっ、もう終わり? もっと遠くまで行っちゃいましょうよ」と笑う田中選手。夢にまで見たGクラスに後ろ髪を引かれつつ、サッカーに関する質問をぶつけられるとすぐさま真剣な眼差しへと変わる。

「昨季は自分とチームの目標が達成できた。それは良かったし、それがすべてです。ただ、こんなに試合に出続けられると思わなかったので、その意味では少し想定外でした。いい試合も悪い試合もあったなか、試合に出続けられたのは自信になります」

所属1年目にしてイングランドのチャンピオンシップ優勝。リーズ・ユナイテッドの3シーズン振りとなるプレミアリーグ昇格に、大きく貢献した。個人としても中盤の底で試合の流れを読み、攻守両面で力を発揮。年間ベストイレブン、所属選手の投票による年間最優秀選手賞、さらにはファン投票のクラブ年間最優秀ゴール賞も受賞し、側から見れば満点のシーズンに思える。

それでも、「パフォーマンスには満足していない。数字は5ゴール・2アシスト。もっと取れたし、課題だらけです」とし、シーズン中の知られざる苦悩も吐露する。

「サッカー人生で初めて中盤の底でプレーしましたが、特別好きなポジションじゃなかったんです。でも、この1年で馴染んでいった感じですね。それと、シーズン終盤は疲れ過ぎて、どうしてもやる気が出にくい日がありました。むしろ試合に出たくないと思うことすら……。チャンピオンシップは本当にタフです。だからこそ、そこで結果を残せれば世界的にもいい評価につながるし、実際に多くの選手がステップアップしています」

しかし、「いくら回復に気を配っても困難なほど、精神的にも身体的にもキツいのが正直なところですね」と続けた。

では、どのようにして自らを再度“充電”し、奮い立たせたのか。その背景には、大胆な思考の転換があった。

愛車をドライブして気分をリフレッシュ

「最終的には、自分のプレーよりもチームの結果を重視することで解決できた気がします。もうなりふり構わず、チームの勝利を追求しました。どれだけ自分がいいプレーをしても、チームが負ければ0点。そう気持ちを切り替えたんです」

自分よりも周囲に目を向け、仲間のために汗を流す。サッカーという集団スポーツにおいて、基本にして究極の心構えだろう。

一方で、格好の充電期間となるオフシーズンには好きな運転で気分を転換する。「ドライブして、人に会いにいく。好きな曲を歌いながらとか、とにかく運転することで気持ちが解放されるし、“好き”に向き合えばメンタルが自然と上がっていくはずですから」と話す口調からは、お世辞や社交辞令を一切感じさせない。

「日本での運転が好きで、特に夜のレインボーブリッジは最高!」と話す田中選手に、ファンも大きな期待を寄せる新シーズンについて訊くと次のような答えが返ってきた。

「今できていることが、より強い相手や厳しい環境に対しても変わらずやれるか。できないこともたくさんあると思うけど、その挑戦こそがサッカーを続ける醍醐味です。まずは試合に出場し続けることを大きな目標として、怪我をせず、チャンスを逃さないように準備していきたい。(来季は)勝負の年だと思っています」

自らの足で辿り着いた大きなドアを眼前に、物怖じする素振りは微塵もない。インタビューも終盤に差し掛かったところで「来季、プレミアでマッチアップを楽しみにしている選手は?」と尋ねると、不敵な笑みを浮かべて即答した。

「ミトマ」

ここで、連載第1弾に登場してくれた三笘選手が「(田中選手は)どうも僕にライバル意識があるらしく、パーキングする時に少しでも白線からクルマが曲がっているとうるさく指摘してくる」との発言があったことを伝えると……。

「いや、だって、パーキングの白線に綺麗に入ってないと隣に停めたい人に迷惑ですよね」と笑顔で返す田中選手。「あの人、天然だから(笑)――」。そのコメントにはクルマをこよなく愛するドライバーだからこその真摯な想いもありつつ、と同時に幼少期から一緒にプレーしてきた“盟友”との間でなければ決して醸成されることのない、奥深い親密感も存分に感じられた。

来るべき新シーズンには英国プレミアリーグでのマッチアップも期待される田中、三笘の両選手。小学校から共に世界を目指して挑戦を続けてきた2人の姿は、メルセデスが超急速充電ネットワーク「Mercedes-Benz High-Power Charging」でEVの新境地を拓こうと挑むイメージとも重複する。

この日本を代表する両選手が敵味方に分かれて対決するシーンはサッカーファンならずとも今から大いに楽しみだ。

Mercedes-Benz High-Power Chargingとは

メルセデス・ベンツがEVによる新しいライフスタイルを実現すべく世界的に展開する超急速充電ネットワーク。2025年7月に日本国内第1拠点となる「Mercedes-Benz Charging Hub 千葉公園」がオープンした。同施設ではすべてのEVオーナーが利用できる最大出力150kW*の公共用超急速充電サービスを提供。近隣には、カフェやスポーツジムが併設されており、充電中の時間も快適に過ごすことができる。続いて7月下旬には千葉・柏でもオープンし、今後、東京・駒沢での開設も予定している。

* 2つの充電口が同時稼働している場合、各口の出力は120kWに制限されます。

Mercedes-Benz Charging Hub 千葉公園
・住所:〒260-0045 千葉県千葉市中央区弁天3丁目1-1(MAP>
・設置数:2口
・最大出力:150kW *1
・営業時間:24時間 / 365日 *2
 

Mercedes-Benz Charging Hub かしわ沼南
・住所:〒277-0924 千葉県柏市風早1丁目1−13(MAP>
・設置数:4口
・最大出力:150kW *1
・営業時間:24時間 / 365日 *2

*1 2つの充電口が同時稼働している場合、各口の出力は120kWに制限されます。
*2 メンテナンス期間中を除く。

田中 碧 / Ao Tanaka

1998年生まれ、神奈川県出身。小学3年から川崎フロンターレの下部組織に所属し、2016年にトップチーム昇格。プロ5シーズン目の21年、ドイツ2部のフォルトゥナ・デュッセルドルフへ移籍した。24年にはイングランド2部のリーズ・ユナイテッドに移籍し、初年度から大車輪の活躍を披露。攻守両面でさらなる成長を果たし、来季はプレミアリーグの舞台に挑む。

【着用アイテム】
※全て税込価格シャツ¥41,800/コラム、パンツ¥56,100/ピーティー トリノ、サングラス¥49,500/エストネーション(全てエストネーションTEL:0120-503-971)、Tシャツスタイリスト私物
田中 碧 / Ao Tanaka

G 580 with EQ Technology Edition 1

Gクラス史上初となる電気自動車。アイコニックなエクステリアデザインはそのままにこれまでの内燃機関モデルとは異なるBEVならではのドライブエクスペリエンスを提供する一台となっている。
G 580 with EQ Technology Edition 1

※ 車両の仕様・装備は、撮影時点の仕様であり、日本仕様と異なる場合があります。