日本の道路事情に最適なコンパクトボディが生み出す高い走行性能のみならず、積載能力や各種機能の使い勝手など、夏の定番・キャンプの旅でもその実力を大いに発揮するGLB。今回は、富士山の麓、精進湖を目指した。
photos: Kunihisa Kobayashi
words: Kazuhiro Nanyo
ボクシーなスタイルが目を引く「GLB」
快適な休暇やワーケーションを過ごすにはどんな選択肢があるのだろうか?近場の人気観光地もオプションの一つだが、少し冒険をして足を伸ばしたいときには愛車での移動時間も気持ち良く楽しみたい。だからこそ、長い走行距離も難なくこなし、また室内・荷室の使い勝手に優れたクルマを選ぶことは、自分の行動範囲を広げると同時に、移動中・移動先で過ごす時間のクオリティを上げてくれる点でも重要なポイントだ。
そこで見逃せない一台が、メルセデス・ベンツが誇るSUVラインナップのなかでも、アクティブかつスポーティで、ボクシーなスタイルをもつ「GLB」だ。一人での遠出はもちろん、チャイルドシートも装着可能な3列目シート*を備えることで、最大7人まで乗車することができる。3列目シートを畳むことで荷室容量は130 ℓから一気に1680ℓまで拡大。コンパクトなサイズ感の7シーターでありながら、使い勝手や選択の幅がつねに広がるのがこのクルマの大きな特徴といえる。
*3列目シートは、乗車時の安全確保のため、身長168cm以下の乗員のみが使用できます。
今回は「メルセデスAMG GLB 35 4MATIC」を旅の伴に、人気の富士山麓からさらに一歩先にある山梨県・精進湖まで踏み込んでみた。GLBはガソリンとディーゼルの両モデルも選べるが、このAMGモデルは、BSG(ベルトスタータージェネレーター)付きのMHEV(マイルドハイブリッド)仕様で、回生ブレーキなどを利用して発電した電力をバッテリーに蓄電できるため燃費性能に貢献するというメリットもある一台だ。
好みに合わせた細かなチューニングが可能
早朝に出発し、まずは都内の幹線道路から首都高へ、さらに中央道を使って富士五湖周辺を目指す。速度域や周囲の交通量が刻々と変わる状況のなか、ダイナミックセレクト上で「インディビジュアル/コンフォート/スポーツ/スポーツ+」に連動した最適なモードを選ぶだけでなく、セッティングセレクトを通じてパワートレイン制御や足まわりの設定、ステアリングやペダルの反応まで、時々の状況に合わせて個別にファインチューニングしていく。
例えば、幹線道路をコンフォートで快適に走った後、交通量の多い首都高では「AMG DYNAMICS」と表示されるシャシーバランスを、ベーシックからアドバンストに切り替えてみる。するとステアリングの手応えが締まり、適度なペースのまま狙った走行ラインをトレースしやすくなる。これはAMG RIDE CONTROLサスペンションとの組み合わせによる賜物で、体を包むシート、手にするステアリングを通じてワンランク上のスポーティなドライブフィールを満喫できる一方、車両の安定性には全くの揺るぎがない。
続いて中央道でコーナーの連続する登り区間ではスポーツを選択すると、車体のロールが抑えられつつ、力強く俊敏なエンジンレスポンスが得られる。スポーティなシートが身体を横方向にも支えてくれる感覚も心地良い一方で、ヘッドアップディスプレイのおかげで視線を必要以上に上下させずとも、必要な走行情報を確認しながら走り続けられる点も、長距離走行を快適にしてくれる。
また高速道路を下りて信号待ちも多くなる一般道では、アイドリングストップをONにしておけば、BSGの滑らかな再始動フィールによる快適なストップ&ゴーで、周囲の自然や静けさを楽しみながら進むことができる。走るペースや道に応じてつねに痒いところに手が届くがゆえ、長い距離を短く感じさせ、ドライバーを疲れさせにくい。
加えてメルセデスAMG GLB 35 4MATICは4WDであり、オンロード、オフロードを問わず、安定した駆動制御を発揮してくれる。今回の精進湖では、逆さ富士の名所である湖畔の一部エリアにテントを張ることができ、そこまでアクセスするのに砂利のガレ場をゆっくり渡る必要がある。そこでも車高クリアランスに余裕があり、4駆の駆動配分をどんな路面でも最適化できるメルセデスAMG GLB 35 4 MATICは、キャンプ地点までのラスト数百メートルといったオフロード状況でもじつに頼もしい存在なのである。
大型犬ペットもくつろげる3列目シート
リアハッチ開口部側からストラップを引いて起こす・畳む操作がとても手軽な3列目シート。通常、3列目シートといえば座り心地や居住性は限られるものだが、GLBのそれは2列目シートを前方にスライドさせると、身長168㎝以下の乗員であれば無理なく座れ、大型犬などペットも寛げる造りとなっている。逆に家族や友人とのキャンプなどでは、4・2・4の3分割方式である2列目シートまたは3列目シートの片側を倒せば、荷物のカタチや乗員の人数に応じて、効率よく荷室スペースを変化させることができる。
ストレスフリーでキャンプを満喫
さらにGLBは、左右ドアの開口部も広くて乗降性に優れつつ、荷物の出し入れもしやすい。その上、リアハッチはモーター開閉のため、キャンプ中のあらゆる局面でストレスフリーな使い勝手を誇る。濃密な緑と清涼な空気に囲まれ、夏の雄大な富士山を眼前に感じながら、水面に映る逆さ富士をも堪能する。寛いで“チルアウト”する時間を過ごすという、オフタイム本来の目的に集中させてくれるのである。
しかしメルセデスAMG GLB 35 4MATICがことさら本領を発揮したのは、東名高速を目指した帰路だった。実用的でボクシーな外観からは想像できないほどのアジリティを見せ、ともすると躊躇するようなワインディングの峠越えも、難なくこなせる。さらには車両情報やエンジンのトルク&パワーなど、リアルタイムで表示する各種データでも楽しませてくれた。また、標準装備として「トラックレース」の項目があり、そこには近くの富士スピードウェイが表示されていた。つまり、その気になればサーキット走行時のラップタイムや加減速といったドライビングの上達に役立つ計測情報をも、もたらしてくれるのだ。
オンかオフかを問わず、幅広いパフォーマンスを誇る高度な走りと実用性を備える一台であること。だからこそGLBは、アクティブなオフタイムへと最短でアクセスするためのパーフェクトな選択肢となり得るのである。
ABOUT CAR
Mercedes-AMG GLB 35 4MATIC
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ABOUT ITEMS
Mercedes-Benz Collection 2024 Summer
*当記事内の撮影アイテムの中に一部お求めいただけない商品もあります。
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※ 車両の仕様・装備は、撮影時点の仕様であり、日本仕様と異なる場合があります。