音楽活動、俳優、MCと多彩な才能を発揮する藤ヶ谷太輔さん。自身もメルセデス・ベンツのオーナーである彼が、2025年の富士スピードウェイ走行体験を経て、「もっと自在にクルマを操る歓びを知りたい」という熱意のもと、新たなステージへと進む。舞台となったのは、世界の富裕層が注目する会員制ドライビングクラブ、THE MAGARIGAWA CLUB。「Mercedes-AMG GT 63 S E PERFORMANCE」と「Mercedes-AMG A 45 S 4MATIC+」の2台で、テクニカルなコースの攻略に挑んだ。

本記事は2026年6月25日(木)17:00までの掲載となります。

photos: Kunihisa Kobayashi
Styling: Katsuhiro Yokota(YKP)
hair& make-up: Chiemi Ohshima
words: Takeshi Sato


テクニカルなコースに挑戦

富士スピードウェイでMercedes-AMGのパフォーマンスとスポーツドライビングの醍醐味を肌で感じた藤ヶ谷さん。新たなチャレンジの舞台となったのが前述のTHE MAGARIGAWA CLUBのドライビングコースだ。

レース経験も豊富なインストラクターがコース図を指示しながら攻略方法の解説を始めると、AMGのロゴがあしらわれたレーシングスーツに身を包んだ藤ヶ谷さんは真剣な眼差しで聞き入った。コース解説の内容は、以下のとおり。

「1周3.5kmのなかに22のコーナーが存在する、テクニカルなレイアウト」

「前半はストレート主体、後半にタイトなコーナーが続く」

「高低差は80mにおよぶ」

「富士スピードウェイと同じく、F1規格のコースを数多く設計するヘルマン・ティルケがデザイン」

「クルマの性能を存分に味わい、運転そのものを楽しむための高難易度ワインディングロード」
テクニカルなコースに挑戦

ブリーフィング後のプログラムは、藤ヶ谷さんが助手席に座る体験同乗走行、続いて藤ヶ谷さん自身がドライブしてインストラクターが助手席からアドバイスし、最後は先導車両に追従する完全単独走行というもの。

まずコースを覚えるために、助手席での走行を体験した藤ヶ谷さんは、「コース終盤の“スカイコーナー”と呼ばれるカーブでは、本当に空しか見えなくなるんです!」と、上気した表情で車両から降りてきた。そして、「すごくチャレンジングなコースで、ここを自分が走るのかと思うとわくわくしますね」と続けた。

その後、助手席に座るインストラクターのアドバイスを受けながら3ラップを周回。運転席側の窓を下ろすと、「コーナーでのアウト・イン・アウトのライン取り、外側から内側ぎりぎりに入って、また外側に出ていく感じがつかめてきました」と声を弾ませた。

最後の単独走行を終えてヘルメットを脱ぐと、「ワインディングロードを走るのは、少し人生に似ていると思いました」と藤ヶ谷さん。

「仕事も同様で、今の時代、チャレンジしないのが“一番安全”という空気感がどこかにあるかも知れません。でも同時に『それでいいのだろうか?』と思う自分もいます。常にチャレンジする気持ちを忘れず、攻めの時には思い切り攻められる挑戦者であり続けたいですね」

なるほど、確かにワインディングロードを走ることと人生には、通じるものがある。


ハイブリッドならではの加速性能

藤ヶ谷さんによれば、Mercedes-AMG GT 63 S E PERFORMANCEはアクセル操作に対するレスポンスが良好で運転しやすいとのこと。この感想をインストラクターに伝えると、プラグインハイブリッドシステムの効果が大きいという説明があったという。

「一般的にハイブリッドは“省燃費”というイメージが強いですが、このクルマの場合、加速性能やファン・トゥ・ドライブといった側面とダイレクトにつながっています」という藤ヶ谷さんの感想は、このクルマの本質を突いている。というのも、Mercedes-AMG GT 63 S E PERFORMANCEが搭載するプラグインハイブリッドシステムは、F1由来のテクノロジーであるからだ。


「できれば両方を所有したい!」

Mercedes-AMG GT 63 S E PERFORMANCEを堪能した後、Mercedes-AMG A 45 S 4MATIC+に乗り換える。もうコースは覚えているので、先導するインストラクターのライン取りを振り返りながらの単独走行だ。

最高出力421psと、排気量2リッターとしては世界最強クラスのパワーを誇る直列4気筒ターボエンジンの重低音の利いたエグゾーストノートがコースに響く。クラブハウスの高台から見ていると、周回を重ねるごとに、藤ヶ谷さんのペースが上がっていることがわかる。

ピットレーンに戻り、車両から降り立つと、藤ヶ谷さんは「ストレートでは210km/hまで出ましたよ」と満面の笑みを浮かべた。その充実した表情からは、秘めたる高いポテンシャルを引き出したことと、難コースを攻略したことに対する満足感がにじみ出ていた。

「GT 63はすごくパワフルで気持ちよかったし、A 45のほうは軽い一方で、特に後半のタイトなコーナーが連続するセクションでは、小気味良く向きを変えてくれるので、こういうコンパクトなスポーツモデルも楽しいなと思いました」

Mercedes-AMG A 45 S 4MATIC+が軽快なコーナリングを見せる理由の一端は、モデル名末尾の「4MATIC+」に示されている。この先進的な4輪駆動システムは、走行状況に応じて前輪と後輪のトルク配分を「100:0〜50:50」に配分することができる。加えて、後輪の左右のトルク配分も可変にするトルクベクタリングも備わっており、この機構によってタイトなコーナーも俊敏、かつ安定した姿勢でクリアすることができるのだ。

「GT 63でも試しましたが、ドライブモード(AMGダイナミックセレクト)は『SPORT+』が楽しいですね。エンジン音の迫力がたまらないし、アクセル操作に対するレスポンスも明らかに鋭くなります」


デビュー15周年に想うこと

クラブハウスにあるメインダイニングでの食事を楽しんだ後、最後にこの日の体験をまとめていただいた。まずはコースについて。富士スピードウェイに続いて経験したTHE MAGARIGAWA CLUBに、どのような感想を抱いたのだろうか。

「前回の富士スピードウェイでサーキット走行に少し慣れたせいもあると思いますが、より繊細な部分まで理解できるコースだと感じました。もちろん加速力や減速力、安定性などは圧倒的ですが、Mercedes-AMGはハンドルの手応えやブレーキペダルの踏み応えなど、細部に至るまで丁寧に作り込まれていることが伝わってきました」

では、本日ドライブした2台を総括すると、どのような印象を受けただろうか。

「プラグインハイブリッドシステムや4輪駆動システムなど、新しいテクノロジーにチャレンジしているからこそ、メルセデス・ベンツが世界中のクルマ好きの憧れであり続けていると改めて実感しました。同時に、このクルマが与えてくれる安心感や自信は、長い歴史が育んできたものだとも感じています」

そう語ってから、少し間を置いて次のように続けた。

「僕が所属しているグループ(Kis-My-Ft2)は、今年でデビュー15周年を迎えます。新しい分野にチャレンジすると、すごく反響をいただけて嬉しいですし、その一方で、15年間も続いているという事実や、その間に積み重ねてきたことも尊いと僕は思っています」
デビュー15周年に想うこと

「正直に言うと、僕は1秒でも長くグループを続けたい。そのためには、積み重ねることと新しいチャレンジの両方が必要だと感じていて、今日乗った2台はそれを両立していました。今日ドライブしたMercedes-AMGの2台からは、攻めることと守ることのバランスを学んだような気がします」

新たな挑戦をするからこそ、長く続けることができる。長く続くと積み重ねが生まれる。そしてその積み重ねから、また新しいチャレンジが可能になる。今日の走りは、藤ヶ谷さんの15年の歩みとも重なる、“挑戦と継続”を象徴しているかのように見えた。

Mercedes-AMG GT 63 S E PERFORMANCE

モータースポーツの世界最高峰であるF1に参戦するために磨き上げた技術と、究極のバトルから得たノウハウを注ぎ込んで市販車を開発するMercedes-AMGのなかでも、フラッグシップ的な位置づけのモデル。排気量4リッターのV型8気筒ツインターボエンジンに、高出力モーターと専用開発のAMGハイパフォーマンスバッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッド車で、静穏なEV走行を見せたかと思えば、システム最高出力816psがもたらす異次元の加速力まで、1台のなかに多彩なキャラクターを秘めている。
Mercedes-AMG GT 63 S E PERFORMANCE

THE MAGARIGAWA CLUB

「唯一無二のドライビングクラブ」をコンセプトに掲げ、富士山と東京湾を望む絶好のロケーションに建つ完全会員制ドライビングクラブ。千葉県南房総市に位置し、F1サーキットのデザインで知られるヘルマン・ティルケによる、全長3.5km、高低差80mのコースを有する。クラブハウスには、レストラン、温泉、スパ、プール、トレーニング施設、ファミリーラウンジを完備し、走る歓びと上質なくつろぎを同時に提供している。
THE MAGARIGAWA CLUB