メルセデス・ベンツのSUV2台を駆って、厳しくも美しい絶景が広がる北海道・オホーツクエリアへ。ありのままの自然、そして両モデルが秘める真のパフォーマンスを文字通り“五感で体感”するドライブへと出かけた。

photos: Banko Gojo, Kei Doguchi (drone)
words: Koichi Yamaguchi 

絶景スポット満載の冬の北海道

オホーツク海に面する北海道・道東エリアは、四季折々で異なる表情を見せる魅力的な土地だ。特に冬は、雪に覆われた大地が織りなす自然の姿を満喫できる。今回は、メルセデス・ベンツのコンパクトSUV「GLB 200 d 4MATIC」と、流麗なフォルムが印象的な「GLC 220 d 4MATIC クーペ」の2台で、網走市街の北に位置する能取(のとろ)岬から、視界の限り一直線の道路が続く通称「いっぽんの道」、そして屈斜路湖を一望する藻琴山まで、冬の絶景スポットを巡るドライブへと出発した。

GLB、GLCクーペの異なる魅力が際立つ

オホーツク・知床方面の空の玄関口として知られる女満別空港に降り立つと、気温計は氷点下2度を指していた。凛とした空気の中に足を踏み出すと、空港の外には2台のメルセデスのSUVが我々を待ち受けている。ポーラーホワイトのGLB 200 d 4MATIC*は降り積もった雪に溶け込むように、グラファイトグレーのGLC 220 d 4MATIC クーペ*は冬の透き通った青空の下でクールな存在感を放ちながら、これから始まるドライブへの期待を高めてくれた。

*撮影車両のため一部仕様が異なります。

最初にGLBに乗り込んで感じたのは、直線基調のボディラインから想像される以上に広々とした室内の快適さだ。3列シート*を備えながらも、全長4,640mm×全幅1,835mmというコンパクトなボディサイズは、雪道での取り回しにも安心感がある。アクセルを踏むと、2.0リッター直列4気筒クリーンディーゼルターボエンジン(150PS)が8速DCTと相まって、静かでありながら力強い加速を披露する。

*3列目シートは、乗車時の安全確保のため、身長168cm以下の乗員のみが使用できます。

一方のGLCクーペは、SUVの機能性とクーペの美しさを融合させた、流れるようなボディスタイルが目を引く。ドライバーズシートに収まると、まず目に飛び込んでくるのは、本革がふんだんに用いられた上質なインテリア。スポーティなドライビングポジションと深めのシートは、冬道での長距離ドライブでも疲れを感じさせない。2.0リッター直列4気筒クリーンディーゼルターボエンジン(197PS)は、電子制御9速ATとの組み合わせにより、雪上でも滑らかな走りを実現。SUVでありながら、スポーティで俊敏な走りを堪能できるのだ。

両モデルに搭載されたメルセデス・ベンツ独自の4WDシステム「4MATIC」は、それぞれの個性に合わせて異なる特性を持つ。GLBは前輪重視の設定で安定性を、GLCクーペは後輪寄りの設定でスポーティな走りを実現。この特性の違いにより、各モデルの個性がより鮮明に引き出されている。

知床の雪山を望む

最初の目的地は、女満別空港から北へ約35kmに位置する能取岬だ。冬の澄んだ空気の中をGLBで走ること約1時間。オホーツク海に突き出た断崖絶壁に、白黒ストライプの八角形の灯台が静かに佇んでいた。1917年に建設されたこの灯台は、地上から21m、海面からは57mの高さを誇り、その光は約36km先まで届くという。

「いっぽんの道」に到着すると、文字通りどこまでも続くかのような真っ直ぐに伸びる一本道が目前に現れ、その先には、斜里岳、海別岳、知床連山といった雪化粧した山々が連なる。冬の澄み切った大気の中、白銀の大地と青空が織りなす圧倒的な景色は、まさに北海道でしか出合えない風景だ。

「いっぽんの道」に続いて今度は約40km南下し、屈斜路湖を見下ろす藻琴山展望駐車公園を目指した。展望駐車公園へと続く芝桜花街道は、大小多様な曲率を持つコーナーが連続するワインディングロードだ。ここでは、ドライブモードセレクターを「Sport」に切り替えると、エンジンレスポンスがよりシャープになり、足まわりも引き締められる。雪に覆われた路面でも、GLBは足になじんだトレッキングシューズのような軽快な走りで、GLCクーペは優美なボディラインにふさわしい俊敏かつ上質な走りで、迫り来るコーナーを駆け抜けていった。

標高約430mに位置する展望駐車公園からも、壮麗な景色が広がる。屈斜路湖はもちろん、煙を上げる硫黄山や和琴半島、雌阿寒岳、雄阿寒岳といった北海道を代表する山々を見渡すことができる。早朝には、運が良ければ雲海に浮かぶ山々の幻想的な風景も見られるという。この日は、午後だったこともあり雲海を望むことはかなわなかったが、広大なカルデラ湖と雪に覆われた山々が見せる壮大な冬景色を、心ゆくまで楽しむことができた。

安心の走行性能&抜群の快適性

ここまでの道中では、圧雪路やシャーベット状、アイスバーンなど、さまざまな路面コンディションに遭遇した。ここで本領を発揮したのが4MATICシステムだ。加えてエレクトロニック・スタビリティ・プログラムが4輪の回転速度を常時モニタリング。スリップを検知すると瞬時に駆動力とブレーキを最適化し、路面状況を選ばない安定した走りを実現した。その効果は絶大で、深雪でもスタックすることなく、余裕の走破性を披露してくれた。まさに、冬の北海道という過酷な環境に相応しい性能といえる。

厳しい冬ならではの特別感

約130kmにおよぶ道のりを走り終え、改めて両車それぞれの魅力を実感した。GLBは、7人乗りという実用性とコンパクトなボディサイズによる取り回しの良さを兼ね備えたプラクティカルなSUVだ。対するGLCクーペは、流麗なスタイリングと優れた走行性能を両立させた上質なスポーツSUVとして、希有な個性を放っている。

2台のSUVは、それぞれの特徴を活かしながら、真冬の北海道という厳しい環境下でドライバーに異なる歓びを提供してくれた。しかし両車に共通していたのは、いかなる路面状況でも揺るがない安定性と、メルセデスならではの優れた快適性だ。

能取岬では氷点下の強風に身を震わせながらも、車内では穏やかにオホーツクの絶景を楽しめた。「いっぽんの道」では、果てしなく続く白銀の大地を力強く駆け抜け、藻琴山の雪化粧したワインディングでは、2台のSUVがそれぞれの持ち味を発揮した。

まさに冬の道東は、その厳しさゆえに夏では出合えない特別な表情を見せてくれる。そんな中、メルセデス・ベンツの2台のSUVは、単なる移動手段を超えた、心躍る旅のパートナーとしての真価を存分に示してくれた。オホーツクの青い空の下、白く輝く大地を走り抜けた今回の旅は、冬の北海道だからこそ実現できた、忘れがたい体験となった。

ABOUT CAR

GLB 200 d 4MATIC

家族や友人とのアクティブで大切な時間に限りない自由をもたらす7シーターSUV。ドライブに出かける季節を問わず、レジャーやスポーツに必要なギアを積んで、オンロード、オフロードの双方を快適に走破していく。
GLB 200 d 4MATIC

GLC 220 d 4MATIC Coupé

官能的なプロポーションに、力強さと躍動感が新たな次元で融合するエクステリアが特徴。ルックス、走行性能のみならず、上質な素材を尽くしたモダンでラグジュアリーな車内空間も魅力の1台として人気を誇る。
GLC 220 d 4MATIC Coupé

※ 車両情報は2025年1月現在の仕様となり、 【MP202401】の車両です。
※ MPとはメルセデス・ベンツ日本にて使用しているモデル識別コードになります。
※ 機能装備はMPごとに異なります。詳しくはメルセデス・ベンツ正規販売店へお問い合わせください。
※ 撮影車両のホイールはウィンタータイヤ装着のため、標準仕様と異なります。