世界にその名を知られたVIPやセレブリティが乗るクルマとしても知られる「Vクラス」。今回、さらなる進化を遂げた新型は、次世代のラグジュアリーを体現する1台へと生まれ変わった。

photos: Maruo Kono
styling: Akihiro Mizumoto
hair& make-up: Ryohei Katsuma
words: Kazuhiro Nanyo

Vクラスの抜きん出た存在感

豪華絢爛なガラ・ディナーのレッドカーペットに到着した、きらびやかな装いのセレブリティ。しかし、登場した2人に勝るとも劣らない存在感を放つ、1台のクルマがそこに──。そのクルマとは、ラグジュアリーミニバンとして確固たる地位を誇る新型「Vクラス」だ。

では、なぜこのVクラスはミニバンの中でも抜きんでた存在たり得ているのだろうか。それは積載能力も含めた実用性のみならず、操縦安定性や乗り心地などのドライバビリティ、快適性、セーフティ機能という高級車としてのミニマムを高次元で実現したうえで、エクスクルーシブシート、きらびやかなアルミニウムトリム、ナッパレザーのインテリアなど、まるでファーストクラスのような上質な空間をも提供する。そんなメルセデス・ベンツならではの開発思想が根底に流れているからなのである。

だからこそVクラスはセレモニアルなパーティやガラ・ディナーの重なる冬の社交シーズンに、ひと際映える1台といえる。新型Vクラスの外観を特徴づけるのは、まずフロントマスクだ。とりわけ「EXCLUSIVE」グレードは、ボンネットにスリーポインテッドスターのマスコット、そして水平ルーバーをあしらったフロントグリルが大きな特徴で、そこに全グレード共通のマルチビームLEDを採用し、モダンな印象をまとった新しいデザインのヘッドライトが組み合わせられている。

ディテールにも宿る高級感

ハイエンドなサルーンと軌を同じくするディテールは、ボディ側面にもおよぶ。ウインドウの下端と、足元のサイドスカートに走るクロームラインは、サイドのデザインをシャープに引き締める。往年のサルーンを彷彿とさせるディッシュ風の19インチアルミホイールも、EXCLUSIVEならではのさりげなくゴージャスな仕立てだ。ラグジュアリーホテルやレストランの車寄せが似合う佇まいは、計算されたシンプルさのうえに成り立っている。

さらにリアに視線を移すと、ウインドウ下端に読める「Mercedes-Benz」のレタリングと、ブラックインサートに引き締められたテールランプが、シックな余韻を醸し出す。

実際、冒頭のガラ・パーティのような特別な場所に横づけしても、際立った存在感を放つVクラスの雰囲気は、フォーマルなサルーンを知り尽くしたメルセデス・ベンツだからこそ、ごく自然ににじみ出てくるものだ。間口の広さと優れた乗降性は、ブラックタイやイブニングドレスに身を包んだ人々が、互いのエスコートを伴い合って優雅に振舞うことを、より容易にする。

しかし新しいVクラスを、真にVIPにふさわしいショーファードリヴンの1台たらしめるのは、外観だけではない。その理由はコクピットならびに2列目を2座構成としたエクスクルーシブシート。さらにはAIRMATICサスペンションや最新のアクティブディスタンスアシスト・ディストロニックが作り出す、車内の快適性や安心感にもよるところが大きいのである。

高級感の演出と利便性も刷新

今回撮影した新外装色「カラハリゴールド」をまとった「EXCLUSIVE long Platinum Suite」では、全席にベージュまたはブラックのナッパレザー張りを選ぶことができる。また、インテリアトリムのきらびやかなアルミニウムはアンビエントライトを反射し、さらなる高級感を演出。加えて、2列目のエクスクルーシブシートには、フットレストや折り畳み式テーブル、シートヒーター、シートベンチレーターなどのリラクゼーション機能が装備され、アームレストにスマートフォントレイやUSB-Cポートも備わるなど極上の快適性と利便性が実現されている。

明るく開放的な室内でもひと際目を引くのが12.3インチのメディアディスプレイ。車内を彩るアンビエントライトの間接光が極上のリラックス感を醸し出す一方、硬軟を織り交ぜたインテリアの素材感は、VIPを乗せて世界の空を行き交う国際線フライトのファーストクラスをすら彷彿とさせる。

さらに、新しくなった未来感あふれる車載インフォテインメントシステム、MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)は直感的でスマートな操作を実現し、多彩なプログラムにアクセスできる。なかでもお薦めの一つが、エナジャイジングコンフォート。ドライバーや助手席のパートナーにリフレッシュやウェルビーイング向上のプログラムを提供し、より快適なドライブを約束する。

そして、ドライバーズカーとしても、Vクラスは進化を遂げている。「スポーツ」「コンフォート」とドライブモードの選択が可能なほか、ステアリングが静電容量式に改められ、ドライバーが手で保持している状態を感知できるため、アクティブディスタンスアシストを用いての巡航時などに、快適性が向上している。手元の快適さでいえば、冬場に手を温めるステアリングヒーターが備わり、またキーレススタートが標準装備されキーを回す操作が不要になるなど、日常的な使い勝手も大きく進化している。

このように新しいVクラスは、広くて豪華なだけのミニバンではない。乗員一人一人を内面から満たす心遣いを尽くし、ひとたびシートに身体を落ち着けたなら心置きなくリラックスできる工夫の数々が凝らされているのである。

これらの洗練された快適性・機能性は、車内空間においてよりクオリティの高い時間を過ごす一つの提案として完成形を成しているといえるだろう。社交の季節やビジネスの機会には無論、毎日を丁寧に、優雅に過ごす人々にこそふさわしい──。それこそがVクラスが特別なラグジュアリーミニバンであり続けるゆえんなのである。

ABOUT CAR

The V-Class

1998年の日本デビュー以来、プレミアムMPVのパイオニアとして進化を続けてきた Vクラス。今回の新型Vクラスでは、内外装のデザインが刷新され、これまで以上に高級感がアップ。同時にMBUX、コンフォート機能、安全性能などもアップグレードされ、プレミアムな乗車体験を実現している。
The V-Class

【着用アイテム】※全て税込価格
<男性>
タキシード¥803,000~、ボウタイ¥39,600、カマーバンド¥106,700(全てオーダー価格)、シャツ、シューズ参考商品/全てジョルジオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン TEL:03-6274-7070)、サングラス¥98,670/ジョルジオ アルマーニ(ルックスオティカジャパン カスタマーサービス TEL:0120-990-307)、その他スタイリスト私物
<女性>
ドレス、シューズ参考商品/ともにジョルジオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン TEL:03-6274-7070)、ネックレス¥918,500、ピアス¥1,768,800、リング¥3,946,800、バングル¥731,500(全て予定価格)/全てブシュロン(ブシュロン クライアントサービス TEL:0120-230-441)

※ 車両の仕様・装備は、撮影時点の仕様であり、日本仕様と異なる場合があります。