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サスペンション
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最新技術は、頭脳を持ったサスペンション。
いえ、安全を目指す意思を持ったサスペンションです。
前のページで、メルセデス・ベンツのマルチリンク式リアサスペンションが革命的な直進安定性をもたらしたことを紹介しました。また、最新のメルセデス・ベンツでは、フロントに3リンク式や4リンク式のサスペンションを採用し始めています。
繰り返しになりますが、このシステムの特長は、走行中の車輪に加わる様々な力を受けて、サスペンションの各リンクが精密に動作し、路面に対する後輪の姿勢を常に適正に保つことにあります。
このサスペンションシステムによって、メルセデス・ベンツは素晴らしい直進安定性と正確な操縦性、安定感に満ちた快適な乗り心地を実現しました。
そして、次の段階として追求したのが、これらの性能をより高い次元でバランスさせることでした。
そのために開発したのが、電子制御のAIRマティックDCサスペンションとABC(アクティブ・ボディ・コントロール)です。これにより、メルセデス・ベンツのマルチリンク式サスペンションは、まさに積極的(アクティブ)に、より安全に作動する能力を身に付けたのです。
始まりはADS(アダプティブ・ダンピング・システム)。
1989年に発表されたSLクラスのシャーシに、新しい電子制御技術が採用されました。路面状況や走行状態に即応して4本のショックアブソーバーの減衰力を個別に瞬時に自動調整するADSです。
当時のCLクラスやSLクラスに採用されたADSは、ショックアブソーバーの減衰力が4段階に設定されていましたが、基本的な考え方は現在に受け継がれています。つまり、通常はソフトな乗り心地を保ち、コーナリング時や急加速時、制動時などには減衰力を高めてロードホールディングを向上させるのです。
このADSは現在さらなる進化を遂げ、最新のAIRマティックDCサスペンションの重要なキーテクノロジーとなっています。
AIRマティックDCサスペンション構造図
AIRマティックDCサスペンション構造図
電子制御のエアスプリングとセルフレベリング機構、進化型のADSにより、安全走行につながる安定した走行性と快適な乗り心地を実現します。
AIRマティックDC*サスペンションへの進化。
安全走行の基本となる安定した走行性と快適な乗り心地を、より高次元で両立するためのアクティブサスペンション。その回答のひとつとして開発したのが、AIRマティックDCサスペンションです。
このサスペンションは、圧縮空気を充填した電子制御のエアスプリングとセルフレベリング機構、そして進化型のADSを備えています。エアスプリングは通常のコイルスプリングに替わるもので、電子制御によりバネ特性を適切に調整することができます。このため、車高調整ができるセルフレベリング機構と相まって、乗員数などの多少にかかわらず常に一定の車高を維持。特に高速時には、車高を自動的に低くして走行安定性の向上を図ります。そして進化型のADSが、先に紹介したように、走行状況に応じて各ショックアブソーバーの減衰力を瞬時に自動調整。快適な乗り心地と優れたロードホールディングを両立させます。
*DCはDual Controlの略称。
ABC
ABC
コントロールユニットが、コイルスプリングの油圧ユニットを電子制御。減衰性能に優れたガス封入式ショックアブソーバーとの相乗効果により、スポーティで安定した走行姿勢とマイルドな乗り心地を両立します。
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路面状況に応じたサスペンションの働きの一例
路面状況に応じたサスペンションの働きの一例
AIRマティックDCサスペンションもABCも、路面の凹凸に対してサスペンションをアクティブに制御し、常にフラットな車体姿勢の確保を図ります。
もうひとつの回答、ABC(アクティブ・ボディ・コントロール)。
サスペンションにおける様々な技術革新によってアクティブセーフティの限りない向上を目指すメルセデス・ベンツの情熱が、AIRマティックDCサスペンションと並ぶもうひとつの回答を提示しました。それが、電子制御のABC。コーナーをフラットな車体姿勢を保ったまま駆け抜けるスポーティで安定した操縦性と、極めてマイルドで快適な乗り心地の両立を実現する、先進のアクティブサスペンションです。
具体的には、コントロールユニットが発進・加速・減速時やコーナリング時などの車体の動きを感知し、4輪それぞれのコイルスプリングに内蔵した油圧ユニットを瞬時に電子制御。さらに、乗員を含めた車両重量を感知する機能も備え、操縦性に影響を及ぼすサスペンションの動きをアクティブに制御します。
「シャーシはエンジンよりも速く」という理念のもと、メルセデス・ベンツの安全技術の開発は限りなく続きます。