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シートベルト
シートベルト
*それまで一般的だった2点式シートベルトでは、衝突時に乗員の頭や胸がステアリングやダッシュボードにぶつかる可能性があり、1968年、ショルダーベルトを備えた3点式が開発されました。
室内の乗員を守る命綱、シートベルト。メルセデス・ベンツがもっとも重視する安全装置のひとつです。
最近では前席へのSRSエアバッグの標準装備が一般的になってきました。
しかし、SRSエアバッグが機能を発揮するには、シートベルトを正しく装着していることが絶対の条件になります。
万一の事故の際、衝撃吸収構造ボディと並んで、乗員の安全を守るためにもっとも重要な役割を果たすのは、シートベルトなのです。
衝突実験などを通して、メルセデス・ベンツは早くからシートベルトの重要性を認識していました。
そして、1968年に3点式シートベルトを初めて採用し、以来、乗員保護性能や着用のしやすさをより高めるために様々な新機構を開発してきたのです。
メルセデス・ベンツは、万一の際のまさに「命綱」として、シートベルトのさらなる進化にいまも取り組んでいます。
重要なのはショルダーベルトだった。
メルセデス・ベンツでは、1957年から乗員の腰を支える2点式シートベルトを採用していました。これは航空機のものを応用したラップタイプで、衝突時に乗員が車外に放り出されることを防ぐことが目的でした。
しかし、1959年に始まった本格的な衝突実験などを通して、特にドライバーにおいては上体が前方にのめらないようにすること、そして、肩を拘束するショルダーベルトが非常に重要な機能を発揮することがわかりました。ドライバーの頭や胸がステアリングに衝突するのを抑制し、仮に当たってもその衝撃を軽減できるからです。
この事実を踏まえ、メルセデス・ベンツでは、衝撃吸収機構を備えたセーフティステアリングシステムを開発して1967年に標準装備するとともに、1968年に3点式シートベルトを開発、採用したのです。
シートベルトテンショナー
シートベルトテンショナー
センサーが前方や後方からの衝撃を感知するとベルトを瞬時に巻き上げ、乗員の上体をシート側へしっかりと引き寄せます。イラストは、ガスジェネレーターでタービンホイールを回転させるCLKカブリオレのコンパクトシートベルトテンショナー。
シートベルトテンショナー
シートベルトテンショナー
ベルトフォースリミッター
ベルトフォースリミッター
シートベルトテンショナーの働きによって乗員をシート側に引き寄せたのち、ベルトを瞬間的に適正レベルにゆるめ、身体を必要以上に締めつけることを防ぎます。
乗員を保護するために、できることをすべて。
1979年、全モデルの全席にシートベルトを標準装備。1981年には、12年をかけて開発したシートベルトテンショナー付の3点式シートベルトを、運転席と助手席のSRSエアバッグとともに世界で初めてSクラスに設定。1995年にはベルトフォースリミッターをEクラスの前席に採用するなど、シートベルトの乗員保護性能を向上させるための新技術を次々に開発、実用化してきました。
現在では、シートベルトテンショナーの作動タイミングを早めるための高精度な衝突センサー、乗員に加わるベルトの負担をより軽減するために衝突の程度に応じてベルトフォースリミッターの作動タイミングを変える機構などの採用を始めています。
また、3点式シートベルトはもちろん、ベルトフォースリミッター付シートベルトテンショナーを後席にも採用するなど、様々な視点に立って、より高い安全性をもたらすシートベルトの開発を進めています。
メルセデス伝統のシートベルトフィーダー
メルセデス伝統のシートベルトフィーダー
ショルダーベルトの先端を、容易に手が届く位置まで自動的に送り出す装置。4シーターでしかもセンターピラーのないCLKクラスに標準装備しています。
着用しやすいシートベルトの追求。
シートベルトを着用しやすくすることも極めて重要であると、メルセデス・ベンツは考えています。1973年に、引き出したベルトを自動的に巻き戻す機構を全乗用車の前席に標準装備したほか、1979年にはショルダーベルトアンカー部の高さを調節できる機構をSクラスの前席に採用しました。
そして、オープンボディのSLクラスでは、1971年にショルダーベルトのアンカーポイントをシートフレームに組み込んだ構造を、1989年にはシートベルトを一体化したエレクトリックインテグラルシートを採用。センターピラーのない最新のCLクラスにも、同様のエレクトリックインテグラルシートを装備しています。
また、センターピラーのない4シーターのCLKクラスでは、前席のシートベルトを装着しやすいようショルダーベルトを自動的に送り出すシートベルトフィーダーを備えています。