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*時速50kmでのオフセット衝突実験の様子。両車ともキャビンの変形はほとんどなく、生存空間が確保されています。
路上で起きている事故の現実を知るメルセデス・ベンツ。安全を願う心は、衝突した相手にまで及びます。
Eクラスの車両重量は前モデルのE 240で1,530kg。一方、スマートの全長は2,560mm、車重は750kgです。この2台がもし正面衝突したらどうなるでしょう。答えは写真の通り。
Eクラスはもちろんのこと、スマートも衝突の衝撃はボディ前部でとどまり、キャビンに大きな変形は起きていません。
たぶん大方の予想とは異なる「意外な結果」。それは、スマートの衝突安全性の高さを証明するだけにとどまりません。Eクラスが、より小さな車との衝突に対応するための衝撃吸収構造ボディを備えていることもまた、この驚くべき実験結果に大きく貢献しているのです。
大きな車は、万一の際により小さな車に与える衝撃を低減するためのボディ構造を備える。小さな車は、衝突時の衝撃をより効率よく吸収し、かつキャビンの変形が生じにくい極めて堅牢なボディ構造を実現する。
これこそ、メルセデス・ベンツの「コンパティビリティ(共生)」の思想。写真の実験結果は、衝突した相手の安全性にまで配慮するという、コンパティビリティを具現化する安全技術の成果を証明しているのです。
インテグラルサポートフレームの仕組み
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インテグラルサポートフレームの仕組み
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インテグラルサポートフレームの仕組み
ボディに4カ所でボルト止めされており、前方から大きな衝撃を受けると、後部のボルト取り付け部が破断し、下方に移動。ボディ前部のクラッシャブルゾーンの衝撃吸収効率をさらに高めます。
実際の事故調査が示す「小さな車の不利」。
大きな車と小さな車が正面衝突した場合、小さな車のほうにより大きな被害が発生する可能性があるのは、誰の目にも明らかでした。理論的にも、車両の大きさ、重量、構造、剛性などに差があるほど、衝突した双方の車の乗員に加わるダメージに大きな開きが生じるのは当然のことなのです。
しかしメルセデス・ベンツは、その事実を当たり前であるとして見過ごすことはしませんでした。現在までに3,000以上に及ぶ実際の事故調査を重ねていくなかで、その「格差」が小さな車に深刻な被害を生んでいる実態がますます明らかになっていったからです。
そのためまず、EクラスやSクラスなどより大きな車の衝撃吸収性をさらに高めることによって、衝突時に小さな車に与えてしまうダメージの低減を目指しました。
Aクラスのサンドイッチコンセプト
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Aクラスのサンドイッチコンセプト
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Aクラスのサンドイッチコンセプト
エンジンなどの一部を床下に配置した独自の構造。
正面衝突時、エンジンなどがフロアの下方へ移動し、キャビンへの突出の抑制とクラッシャブルゾーンの確保を図ります。また側面衝突時には、側方からの衝撃が高めに設定されたサイドメンバーに加わるため、乗員への直接の影響を抑制できます。
小さな車のために、大きな車が成すべきこと。
コンパティビリティ研究の過程から生まれた安全技術のひとつ。それが、1995年発表のEクラスに初めて採用され、現在SクラスやCLクラスにも使われているインテグラルサポートフレームです。正面衝突時に、エンジンやサスペンション支持部などを搭載したこのフレームが車体から離脱して下方に移動し、クラッシャブルゾーンのより効果的な衝撃吸収性を確保します。このため相手側のより小さな車は、自車に加わる衝撃の一部を、SクラスやEクラスなどのクラッシャブルゾーンに吸収してもらうことができるのです。
また、より大きなSクラスやEクラスの側では、エンジンルームとキャビンを隔てる頑強な湾曲構造のカーブドバルクヘッドなどにより、前方からの衝撃を車体の様々な方向へ分散。かつ堅牢なキャビン構造により、乗員の生存空間を確保しています。
Aクラスのボディ構造
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Aクラスのボディ構造
小さな車はどうあるべきか。
一方、より小さな車では、クラッシャブルゾーンの衝撃吸収効率を高めると同時に、キャビンすなわち乗員の生存空間の変形を最小限にとどめることを目指しています。例えばAクラスでは、独自の「サンドイッチコンセプト」により、Eクラスなどのミディアムクラス車同等の衝撃吸収性を実現。